「喋れない営業マン!?」から「既婚パパ」へ ― IT転職で発見した恋愛攻略の禁断アルゴリズム

恋愛心理

はじめに

これまで様々な事例をご紹介してきましたが、
今回は「私自身の体験」をお話しします。

私はいま、素敵な妻と共に
もうすぐパパになりますが、
かつては立派な”地蔵”でした。

人前で話すのが苦手で、
好きな人の前では頭が真っ白になり、
「もう、人生このままなのかな…」
なんて
夜空を見上げていた時期もありました。

そんな私が、どのようにして
マッチングアプリで運命の相手と出会い、
結婚にまで至ったのか。

その「地蔵からの再起動」ストーリーを、
エンジニア視点で分解していきます。

仕事の会話はできるのに…?プライベートで話せなくなる原因

スペック概要

名前:ナオヤ
年齢:当時27歳
職業:営業職(後にIT転職)
特徴:
・仕事での会話は得意
・プライベートの踏み込んだトークが苦手
・異性との会話で頭が真っ白になる

多くの方が
「営業職をしていたのに会話が苦手?」
と疑問に思われるかもしれません。

確かに、
仕事では笑顔で対応していました。
しかし、それは「業務上の会話」であって、
プライベートでの一歩踏み込んだ会話とは
全く違うものだったのです。

恋愛においては、
プライベートな場面での
“自然な会話”が必要になります。
そこには「マニュアル」がありません。
だからこそ、私は”地蔵”になっていたのです。

恋愛における課題点

具体的な課題として、以下の点がありました。

1.会話の自然な展開ができない

    • 質問→回答のパターンを繰り返すだけ
    • 相手の言葉から話題を広げられない
    • 沈黙が続くと頭が真っ白に

    2.感情表現が苦手

      • 好意を適切に伝えられない
      • 表情や声のトーンが単調
      • 共感の表現が乏しい

      3.積極性の欠如

        • 次のステップに進めない
        • 常に相手の出方を待ってしまう
        • リスクを取ることへの恐れ

        「自分は恋愛に向いていない」
        その思い込みこそが、最大の障壁でした。

        実は、
        私たちは皆、生まれながらに
        コミュニケーションの能力を持っています。

        必要なのは「正しい環境」と「適切な方法」だけなんです。

        システム開発と恋愛は似ている?共通点から学ぶ最適化手法

        私の転機となったのは、当時30歳の時です。

        同期の結婚ラッシュが続き、
        友人の結婚式で「幸せそうな姿」を見るたび、
        心の奥で「このままでいいのか」という
        問いかけが大きくなっていきました。

        そんな時、偶然出会ったのが
        「恋愛も、スキルとして学べる」という考え方でした。
        この考え方は、当時の私の人生を変えていきました。

        そして、
        35歳でIT業界に転職した際、
        さらに大きな気づきがありました。

        「エンジニアリングと恋愛には、たくさんの共通点がある!」

        システム開発の手法が、
        そのまま恋愛にも応用できることに
        気づいたのです。

        この気づきが、私の恋愛観を一変させました。

        新しい思考フレームワーク

        私が採用した新しい考え方は、次のようなものでした。

        1. 恋愛は「才能」ではなく「スキル」である
        2. スキルは「学習」と「実践」で向上する
        3. 失敗は「価値のあるデータ」である
        4. 継続的な改善が成功につながる

        この考え方は、まさにエンジニアの仕事と同じ。

        プログラミングを学ぶように恋愛を学び、
        テストを重ねるように実践し、
        バグから学ぶように失敗から学ぶ。

        IT転職後に身につけた
        「エンジニア思考」こそが、
        私の最大の武器になりました。

        振り返ってみると、
        営業時代の経験と
        エンジニアリングの知識が融合したことで、
        独自の「恋活メソッド」が完成したのです。

        段階的コミュニケーション!オンライン→対面のスムーズな移行

        理論を理解したら、次は実践です。

        私が選んだ「実践の場」は
        マッチングアプリでした。

        なぜマッチングアプリを選んだのか?
        それには明確な理由があります。

        マッチングアプリを選んだ理由

        マッチングアプリは、私にとって「最適な学習環境」でした。

        1. 段階的なコミュニケーションが可能
        (プロフィール→メッセージ→電話→対面)

        2. 複数の実践機会を同時に持てる
        (異なる相手との並行的なやり取り)

        3. 失敗のリスクが分散される
        (一度の失敗が全てを台無しにしない)

        4. データ分析が可能
        (どんなプロフィールや会話が反応を得るか)

        私はまず、自分のプロフィールを最適化することから始めました。

        プロフィール最適化の過程

        Version 1.0(最初のプロフィール)

        営業の仕事をしています。
        趣味は映画鑑賞です。
        よろしくお願いします。

        これでは反応がないことに気づき、
        徐々に改良していきました。

        Version 2.0(個性を追加)

        営業として働いています。
        映画を観たり、カフェで過ごすのが好きです。
        穏やかな性格で、落ち着いた時間を大切にしています。
        よろしくお願いします!

        Version 3.0(ストーリー性を追加)

        ITサービスの営業として、
        お客様のニーズに合わせた提案を日々行っています。

        趣味は映画鑑賞で、特にホラー映画が好き!
        緊張感のあるストーリー展開に惹かれます!
        休日は
        カフェで映画評論サイトをチェックしたり、
        映画館に行ったり。

        「人との繋がり」と「自分の時間」、
        どちらも大切にできる関係が理想です。

        好きな映画や気になる作品があれば、
        ぜひ、教えてください!

        このように、
        徐々にプロフィールを進化させていきました。

        会話スキルの向上

        次に取り組んだのは、会話スキルの向上です。

        過去の私の会話は、こんな感じでした。

        Before

        相手「休日は何をして過ごしますか?」
         私「映画を観ることが多いです。あなたは?」
        相手「私は友達とカフェ巡りをすることが多いです」
         私「それは楽しそうですね」

        (会話終了…)

        これを、以下のような会話に変えていきました。

        After

        相手「休日は何をして過ごしますか?」
         私「最近は『A24』という映画会社の作品にはまっていて、
           特に『ミッドサマー』というホラー映画が衝撃的でした!
           普通のホラーとは違う太陽の下での恐怖が新鮮で。
           〇〇さんは休日どう過ごされることが多いですか?」
        相手「私は友達とカフェ巡りをすることが多いです」
         私「カフェ巡りいいですね!
           実は映画鑑賞の後はカフェでその余韻に浸ることが多くて。
           おすすめのカフェってありますか?
           私はいつも○○駅の△△カフェにいるんですが、
           静かで落ち着く場所を探してるんです」

        このポイントは3つあります。

        1. 具体的な情報を含める
          (「映画」→「A24の『ミッドサマー』」)
        2. 自分の感情や理由を添える
          (「太陽の下での恐怖が新鮮で」)
        3. 相手の話題に関連付けて展開する
          (「映画鑑賞の後はカフェでその余韻に浸る」)

        会話は「テニス」ではなく「キャッチボール」です。

        ただ質問を返すのではなく、
        自分の言葉にちょっとした「重り」をつける。

        そうすることで、相手が返しやすくなり、
        自然と会話が続いていくんです。

        「この人と人生を歩みたい」と思えた瞬間!決断のポイント

        様々な実践を重ねる中で、
        ついに今の妻とマッチングしました。

        最初は、
        多くの方と同じように「いいね」の交換から始まり、
        メッセージのやり取りへと進みました。

        初期コミュニケーションの特徴

        私たちのメッセージのやり取りには、
        いくつかの特徴がありました。

        1. 共通の話題(ホラー映画、カフェ、仕事の考え方)
        2. お互いの価値観を尊重する姿勢
        3. コミュニケーションのテンポの良さ
        4. 適度な自己開示

        特に印象的だったのは、
        「価値観」について
        自然と話題が広がったこと。

        例えば、
        仕事に対する考え方や、
        将来の生活スタイルなど、
        深い部分での共感が多く生まれました。

        対面での初デート

        メッセージを2週間ほど続けた後、
        初めて対面で会うことになりました。

        初めてのデートの場所は、
        妻の家に近い駅にある
        オシャレなおでん屋を選びました。
        食べログでリサーチをして
        雰囲気もよく口コミもGoodだったからです!

        このデートプランニングには、以下の工夫を込めました。

        1. 相手の負担を減らす場所選び(自宅近くの駅)
        2. 事前のリサーチによる質の確保
        3. 落ち着いた環境での会話重視の選択
        4. 食事を通じた自然な交流の場の創出

        初デートで最も意識したのは、
        「自然体でいること」。

        過去の私は「良く見せようとしすぎる」という
        エラーを何度も繰り返していました。

        しかし、
        このときは「ありのままの自分」で接することを
        心がけました。その結果、自然と会話が弾み、
        予定していた時間をはるかに超えて
        一緒に過ごすことになりました。

        関係性の深化プロセス

        初デートから交際、
        そして結婚に至るまでの過程は、
        まるでプロジェクトのフェーズが進むような流れでした。

        Phase 1: 相互理解(〜1ヶ月)
        ・価値観の確認
        ・生活習慣の共有
        ・コミュニケーションパターンの確立

        Phase 2: 信頼構築(1〜3ヶ月)
        ・困難な状況での支え合い
        ・家族や友人との交流
        ・将来についての対話

        Phase 3: 共同設計(3〜6ヶ月)
        ・同棲の検討
        ・結婚に向けての話し合い
        ・ライフプランの策定

        このように、
        段階的に関係を深めていったことで、
        お互いの理解が自然と深まり、
        やがて
        「この人と一緒に人生を歩みたい」
        という気持ちに至りました。

        「運命の人」は、待っているだけでは
        出会えないかもしれません。

        でも、自分を少しずつ成長させ、
        積極的に行動することで、
        運命の「確率」は大きく上がるんです。

        妻との出会いは「運命」だったかもしれませんが、
        その運命を引き寄せるための準備を
        私自身がしていたことも事実です。

        結局一番大事なのは「自然体」!無理なく恋愛を楽しむマインドセット

        振り返ってみると、
        私の成功には
        いくつかの重要な要因があったと分析しています。

        マインドセットの転換

        「恋愛は才能」から
        「恋愛はスキル」への転換。
        この思考の変化が、全ての始まりでした。

        Before: 「自分には恋愛の才能がない」

        After: 「恋愛も学習と実践で上達する」

        小さな目標設定と継続的な改善

        大きな目標(結婚)ではなく、
        小さな目標を設定して着実に進めました。

        Step1: プロフィールの改善

        Step2: マッチング数の増加

        Step3: メッセージの継続率向上

        Step4: 実際に会う約束を取り付ける

        自己分析と改善の繰り返し

        まるでPDCAサイクルを回すように、
        恋愛についても継続的な改善を行いました。

        Plan : 次の行動計画を立てる
        Do : 実際に行動してみる
        Check : 結果を分析する
        Action: 改善点を見つけて修正する

        相手を中心に考えるアプローチ

        「自分がどう見られるか」ではなく
        「相手の幸せや喜び」を中心に考える
        姿勢に変えていきました。

        Before: 「自分はどう評価されるか」

        After: 「相手にとって心地よい時間をどう提供できるか」

        本来の自分らしさの発揮

        最終的に最も重要だったのは、
        「無理に背伸びせず、ありのままの自分を受け入れる」
        という姿勢です。

        ・自分の弱みも含めて受け入れる
        ・無理な背伸びをしない
        ・自分の強みを活かす

        「完璧な自分」を目指すのではなく、
        「自分らしい幸せ」を目指してみてください。

        背伸びした自分では、
        長続きする関係は築けません。

        ありのままの自分を受け入れてくれる人こそ、
        本当のパートナーなのですから。

        恋愛を始める!初心者が最初にやるべき5つのこと

        私の体験から、
        皆さんに明日から実践してほしいことをまとめます。

        マインドセットの転換

        ・「恋愛は才能」という思い込みを捨てる
        ・失敗を「データ収集」と捉える
        ・小さな成功体験を積み重ねる

        コミュニケーションの基本設計

        ・相手の話に「なぜ?」「具体的には?」と掘り下げる
        ・自分の話に「理由」「感情」「具体例」を添える
        ・会話のキャッチボールを意識する

        実践の場を見つける

        ・マッチングアプリを始めてみる
        ・趣味のコミュニティに参加する
        ・友人の紹介を積極的に受ける

        PDCAサイクルを回す

        ・何が上手くいったか、いかなかったかを記録
        ・具体的な改善点を見つける
        ・次回の行動計画に反映させる

        「自分らしさ」を大切にする

        ・無理な背伸びをしない
        ・自分の価値観や趣味を大切にする
        ・弱みも含めて自己受容する

        私がこれまでの経験から言えるのは、
        「小さな一歩を踏み出す勇気」の大切さ。

        何もしなければ何も変わりません。

        まずはできる範囲でいいので
        マッチングアプリのプロフィールを作ってみる。
        一通だけメッセージを送ってみる。

        それだけでも、あなたの恋愛人生は
        大きく前進し始めるはずです。

        私も最初は緊張で手が震えたのを覚えています。
        でも、その一歩が今の幸せにつながったんです。

        さいごに

        私は”地蔵”から始まり、
        少しずつ自分を変えていくことで、
        最愛のパートナーと出会うことができました。

        この変化は、
        ある日突然起きたものではなく、
        小さな一歩の積み重ねによるものです。

        エンジニアの皆さんには、
        システム開発と同じように、
        恋愛も「設計→実装→テスト→改善」という
        サイクルで考えてみてください。

        そうすれば、
        今は想像もつかないような素晴らしい関係が、
        必ず構築できるはずです。

        次回は、
        この連載の締めくくりとして、
        「エンジニアの恋愛攻略完全マニュアル」を
        お届けします。
        お楽しみに!


        【読者の皆さんへ】

        あなたの
        恋愛における「地蔵エピソード」や「成功体験」を
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